合コン、街コン、婚活パーティ、婚活アプリ、そして、結婚相談所でのお見合いと、婚活できるところは増えているのに、結婚をしていく人たちの人数は、一向に増えません。それは、なぜなのでしょうか? 今回はその問題を一緒に考えていきましょう。

目次
・選択肢が多いから迷ってしまう。
・“選ぶこと”ばかりを考えているから、“選ばれない”
・出会いのプロになっている
・婚活は30代からが勝負

選択肢が多いから迷ってしまう

その昔、お見合い写真を交換したら、『結婚』が決まっていた時代がありました。戦時中、写真を交換して婚姻したものの、一度も顔を合わせることなく夫が戦争に出かけ、戦死してしまったという話もありました。

「いいなづけ」という言葉、ご存知ですか? 双方の親がまだ子どもが小さいうちから、“将来は結婚をさせよう”と決めていて、年頃になると、子どもの意思は関係なく結婚をさせていました。

結婚する相手が決められていたから、迷うことがなかったのです。

ところが現代はどうでしょうか。合コン、街コン、婚活パーティ、婚活アプリ、そして、結婚相談所でのお見合いなど。婚活できるところは、無数にあります。選択肢が多いから、迷ってしまうのです。

“選ぶこと”ばかりを考えているから“選ばれない”

「婚活難民」「婚活迷子」などという言葉もありますが、出会えば出会うほど、どの人を選んでいいのかわからなくなってしまう。結果、婚活のフィールドをさまよってしまう。

さらに、そのさまよい原因を作っているのが、婚活の特性でしょう。

生活圏何で自然に出会った場合は、“この人と恋人同士になる”“この人と結婚する”という構えた気持ちはありません。知り合い、友達、仕事の仲間としてコミュニケーションを取っていくうちに、相手を異性として好きになる気持ちが育っていきます。

ところが、婚活での出会いは、相手を探す気満々で、その場に臨みます。ことに、婚活アプリや結婚相談所での出会いは、最初に写真で顔が確認でき、年齢、身長、体重、住まい、仕事、年収など、人柄を知る前に条件が提示されます。

そうすると実際に会った時に、提示されていた条件と目の前のお相手を比べて、ジャッジに入ります。

「写真は、ずいぶん盛ってたな。実際はかわいくない(ハンサムじゃない)」
「人並みに年収があるのに、割り勘にするなんて、この男性ケチだわ」
「持ち物にブランド品が多くて、金のかかりそうな女だな」
「名前の知れた会社に勤めているのに、どうしてこんなにコミュニケーション能力がないんだろう」

昔のように、写真を交換して、有無を言わさず結婚が決まっていたら、悪いところが見えた時には目を瞑って、良いところを見ようと思った気がします。

ところが選べるお相手がいっぱいいれば、「この人とは合わない。次に行こう」と思ってしまう。

婚活で結婚できない人の特徴は、“選ぶこと”だけを考えているのです。自分を棚上げして理想を掲げ、“この人は、ここがダメ”“あそこがダメ”と、ダメ出しばかりするのです。

さらに言えば、選ぶことばかり考えている人は、誰からも選ばれません。

出会いのプロになっている

こうして、数多くのお見合いを重ねた人たちは、プロ化していきます。

こんな女性がいました。すでにお見合いした人数は100人越え。前の相談所では、もうサイトを見切ってしまったので、新しい相談所で活動したいと入会してきました。しのさん(40歳、仮名)は、登録するや、こんなことを言いました。

「サイトの動きが悪いですね。前の相談所は登録してからの2週間、毎日のようにお申込みがかかっていて、1週間で30〜40人は、申込みをいただきました。今回は、2週間で10人くらいしか申し込みをかけてきていませんね」

前の相談所の時には、38歳。もう2年が経っているのです。30代と40代では、お申し込みのかかる数も変わってきます。なぜなら男性は、検索をかける時に、39歳で年齢を切るからです。

その後、ある男性とお見合い日程が決まりました。ところが、その男性が日程を「仕事の都合で」という理由で、3回ほど”日程変更”を申し出てきました。するとー。

「こんなにお見合いをリスケされては困りますね。私のことは2番手、3番手と捉えているのでしょうか」

さらに、こんなことも。

「この男性の登録番号を見ると、2年くらい前に登録した番号のようですね。見た目も悪くない。経歴も年収もいいのに結婚できないというのは、人間性に問題があるのでしょうか」

こんなふうに、お見合いサイトや相手の選び方を熟知していて、お見合いのプロとなっていました。

お見合いは、普段生活していたら出会えない異業種の人たちに出会える。そんな好奇心のもと、出会いを楽しむ気持ちでお相手にお会いすることが大事なのです。

婚活は30代が勝負な理由

先ぼども記しましたが、お相手を選びのサイト検索をする時に、20代が希望なら29歳まで。30代が希望なら39歳までで、検索をかけます。

20代は、生活圏内での出会いもまだまだ多いですし、婚活もカジュアルな婚活アプリへの登録が多いかもしれません。

ところが、30を過ぎると独身者は、周りからどんどんいなくなっていきます。素敵な人、人気のある人から結婚していきます。

だからこそ、30を過ぎたらできるだけ早く婚活を始めることが大事なのです。またアプリよりも、結婚相談所に登録している人たちの方が、”結婚したい”という本気度が高いと思います。

歳の近い人と結婚したい、価値観の合う人と結婚したい。そう思うなら、まずは行動を起こしましょう。

まとめ

現代のように出会いの場が数多く提供されてしまうと、目移りしてしまうのは仕方のないこと。だからこそ、選ぶ目線ではなく、相手を受け入れる気持ちで、婚活に望んでください。結婚って“決断”なのですが、歳を重ねていくと、“決断”がしにくくなります。積み上げてきた経験や知識が決断を邪魔するようになるからです。歳をとるほどに頑固になるのが人間です。柔軟に考えられる30代のうちに、婚活することです。