結婚相談所のお見合いでは、男性が女性のお茶代を払うというのが、暗黙の了解事項です。

では、おつきあいに入ってからは、どうでしょうか? カップル間のお金事情をしっかり把握することが、婚活を成功させる秘訣でもありますよ。

目次
・男性が全額支払っても選ばれない事もある
・お金事情は男性の収入によって変わる?
・今の時代、男性が女性にも経済力を求める
・変わりつつある男女間におけるお金の考え方

男性が全額支払っても選ばれない事もある

デートをする時の支払いパターンは、3通りですよね。男性が全額支払う。男性が多く払う女子割。きっちり割り勘。

さよさん(30歳、仮名)は、としあきさん(28歳、仮名)、ひろしさんん(30歳、仮名)の2人と仮交際をしていました。この2人の男性が、デート代をどうしていたかというと、年下のとしあきさんは、全額負担派。ひろしさんは、きっちり割り勘派でした。

ある時、としあきさんの相談室から、真剣交際への申し込みがありました。それを伝えるとさよさんは、こう言ったのです。

「としあきさんと真剣交際に入ってしまうと、ひろしさんをお断りしなくてはいけなくなります。もう少しお2人とお付き合いしていたいです」

そして、翌週、ひろしさんの相談室からも真剣交際の申し込みがあり、さよさんは、としあきさんをお断りして、ひろしさんと真剣交際に入ることにしたのです。

さよさんは、言いました。

「ひろしさんとは同い歳で、趣味も合う。話をしていても気取らなくて、素の自分が出せるんです。としあきさんは、とても真面目で優しい方ですけど、結婚するならひろしさんかな、って思ったんです」

一つ屋根の下で暮らす長い結婚生活を考えたら、“一緒にいて楽しい”と思えるひろしさんだったのです。

この2人は後に、成婚しました。

女性が最終的に選ぶのは、一緒にいる時の居心地の良さなのですね。

お金事情は男性の収入によって変わる?

みささん(31歳、仮名)は、みちおさん(34歳、仮名)とお見合い後に仮交際に入りました。みちおさんの年収は、1300万。ところが、初めてのデートを終えて、みささんが“交際終了”を出してきました。

その理由がこうでした。

「仕事終わりの木曜日に夕食を誘われました。なぜ木曜日だったかというと、木曜限定で使えるクーポンを持っていたからです。しかも、食事代がきっちり割り勘でした。私は、お酒が飲めないのでウーロン茶1杯しか飲んでいないのに、みちおさんは、ビールを3杯もおかわりしていたんですよ。食事だって男性の方が食べますよね。それできっちり割り勘というのが、納得いかなくて」

さらに、みさとさんは続けました。

「年収が私の4倍以上あるんですよ。それなのに、割り勘ってどういうことですかね。みちおさんの半分以下の年収の男性でも、食事をご馳走してくださった方はいます」

もしもひろしさんの年収がさよさんと同じ300万だったら、割り勘にされても、これほど怒らなかったでしょう。高年収男性に割り勘にされると、女性たちは目を釣り上げて怒る傾向にあります。

ただ、お金の使い方というのは、その人の育った環境や親からどうお金に対する考え方を教育されたかでも変わってくるのです。

今の時代、男性が女性にも経済力を求める

みつおさん(37歳、仮名)はメーカー勤務で、年収は550万円でした。そして2人の女性、えみさん(35歳、仮名)、みわ(37歳、仮名)と「仮交際」をしていました。えみさんは派遣社員、みわさんは公務員でした。

2人と1か月ほどお付き合いをした後、みつおさんが言いました。

「えみさんもみわさんもお人柄がいいですし、会話も楽しいです。ただ、どちらと結婚を考えたいかといったら、みわさんなんですよね。公務員ですから、経済的にもしっかりしている。えみさんは派遣なので、いつ仕事がなくなるかわからない。みわさんと結婚した方が、家庭が2馬力になって、生活も安定しますよね」

最近は、みつおさんのように、男性が女性に、経済力を求めるようになってきています。

変わりつつある男女間におけるお金の考え方

20代の若いカップル間では、割り勘も当たり前になってきています。婚活アプリの出会いは、割り勘デートも増えてきているようです。

行き先が不安定な時代だからこそ、それぞれが自立して、お金を稼ぎ出すことへの価値が高まっているのです。

まとめ

昔は、結婚したら“男性は働いて家庭の経済を担う”“女性は家を守る”という役割分担がはっきりとしていました。また、男性がお金を稼ぐからこそ女性が男性に従う、どこか男尊女卑の考えもありました。

現代は男女平等で、女性の社会進出も目覚ましくなっています。

男性に依存せずに、精神的にも経済的にも自立している女性が、今の時代は選ばれるのですよ。